No.1380

ウィリアム・スタイグ
「ぬすまれた宝物」

児童書。
作者の説明読んでたら、家にある絵本もいくつか書いてる人だった。
この本含め、この方の作品は可愛らしいイラストの添えられた、ピリッとした風刺の効いたお話で好き。

この本の中で印象に残った文章はこちら。
入院して病気がわかった時、私も似たようなことを思ったな。

「ガーウェインがこんなにいやな目にあったというのに、どうしてこの世界は、こんなに美しいのでしょう。湖はきれいです。おだやかな美しさです。森もとてもきれいです。みずみずしい緑が、とてもきれいです。湖も森も、ちらちら光っているこの世界全体が、苦しいくらいにきれいなのです。ガーウェインは、ここがだいすきでした。でも、この世界を楽しむには、傷つきすぎていました。」