No.691, No.690, No.689, No.688, No.687, No.686, No.6857件]

waveboxに絵文字ありがとうございます!
リアクションもらえるのめちゃくちゃ嬉しいです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

万人受けするものが書けないのは百も承知なので、せめて一人か二人くらいに刺さってくれたらいいな…その前にあれだけお話ある中で読んでもらえるのか自信ないけど

字書きアンソロの発刊が近くなってきて楽しみと同時にめちゃナーバスになってる、
他の方々の素晴らしい作品読んだら消えたくなるんじゃないかな…ほんとなんで私に声かけてもらったのかいまだに謎すぎる、私の人生における七不思議の一つだわ

やっぱり私はこうやって世界の片隅で妄想をひっそりと垂れ流してるのがちょうどいいのに、何をとち狂ってアンソロに参加するなんていう身の丈に合わないことをしてしまったのか…あああああ

仕事は好きだ。
整備士としての俺を、みんなが、シノが、必要としてくれるから。

物心ついた時には親はいなくて、泥水を啜って生きる俺は道端に落ちてるゴミみたいに誰からも必要とされない存在だった。
CGSに拾われて整備班に配属されるまでも、体が小さくて体力もない俺は何の役にも立たなくて、殴られるばかりのやっぱり不要な存在だった。

誰にも知られることのないように胸の内にしまい込んでいるこの気持ちだってそうだ。
誰からも必要とされない。

女好きを公言して憚らないシノは、男である俺がシノのことを好きだなんて知ったらきっと困るだろう。
困るだけならまだいい、気持ち悪いと避けられたら。
あの大きくて温かい手のひらが、もう二度と自分に触れなくなったら。

どう頑張っても受け入れられる未来の描けないこの気持ちはやっぱり必要とされないもので。

そんな、必要とされないものばかりでできた俺に、唯一必要とされるものをくれたのが整備の仕事だった。
流星号の整備を一人で担当させてもらえるようになってからは、今まで以上にシノが俺を必要としてくれて。
それだけでもう、十分だった。

ねえ、シノは俺に守れる力が欲しいって言ったけど。
シノは俺に、シノを守る力をくれたよ。
ねえ、知ってた?
それがどんなに嬉しかったか。

「……ありがとう、シノ」

流星号のコクピットの中で、小さく小さく呟く。
それから、シノの血と汗の染みついた、獣のような匂いのするシートにそっと頬を寄せた。

「流星号も、ありがとう。……ねえ、どれだけ壊れても、手足が千切れたって俺が完璧に直してあげる。だからーーお願いだよ、シノを守って」

どうか、どうか。
俺の気持ちは届かなくていいから、この願いだけは届きますように。

切実な祈りを胸に、俺はシノの代わりに傷を負った流星号を直すべく整備という名の戦いへと身を投じた。

#シノヤマ

SS

今週のおじゃん、ワンピで泣き、ヒロアカで泣き。
ワンピのシールがついてたから仕事帰りに紙でも買ったよ。

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