No.1056

十二国記シリーズ「図南の翼」
読了。

これ、めっっっっちゃくちゃ面白かった!!!!
久々にページを捲る手が止まらなくて一気に読んだ。
十二国記はどのお話も面白いんだけど、読みやすくて痛快で、辛い要素が少ないから、このシリーズのとっかかりとして読むのもよさそう。

主人公の珠晶という十二歳の女の子がとにかく魅力的だし、彼女をとりまく人達もまた魅力的。
道中ずっと自信満々に見えた彼女が、ラストの方で本心を吐露するシーンは泣けた……。
彼女の姿を見ていて思ったけど、言うだけじゃなくて行動すること、人の話を聞き、自分の過ちを認めて正せることってすごく大切だよねと改めて。

他のシリーズで「昇山」という言葉とその意味は知ってたけど、今回のお話でそれが実際にどんなものなのか知ることができたのも楽しかったなー。

しかしやはり作者の古代中国に関する知識が深くて、私にその知識がないものだからせっかくの情景描写もうまく頭の中に絵としてイメージできないのが残念すぎるので、そのうち中国について少し勉強したいな。